枕の選び方について
当院でよく「枕はどんな枕にしたら良いですか?」「枕が最近合わなくて、、、」「起きたら首が痛い」などの質問をされます。確かに枕によっては、首や背骨に良くない場合もあります。また柔らかい方が良いのか、硬い方が良いのか、低い方?高い方?など、考えれば考えるほど分からなくなりそうですよね。ですからここでは当院でお勧めな簡単に作れる枕に関してお話させて頂きます。是非参考にしてみて下さい。
何故、枕が必要なのか
今では枕の専門店が沢山あり、枕は大切だとどこでも言われますがそもそも何故枕は必要なのでしょうか?
それは背骨のカーブを維持する為です。
人間の正常な背骨はS字のカーブを描いています。その中でも頚椎(首の骨)は前弯のカーブが構成されており、首が出来るだけリラックスされた状態を維持する為に枕が必要になるのです。
人間の身体は脳と神経によってコントロールされています。特に頚椎は脳にとても近い場所にあり、大切で重要な中継ポイントになります。内臓や血管なども自律神経などによってコントロールされています。そして全ての神経は背骨を通って各器官へ信号を送っています。その頚椎が正常なカーブを構成されているからこそ、神経の信号も各器官へ正常に伝える事が出来ますが、この頚椎カーブが失われていくと神経の信号がちゃんと伝える事が出来なくなり、身体に様々な症状が現れ始めます。ですから、頚椎のカーブはとても重要であり、年齢を重ねたとしても正常なカーブを維持し続けなければいけません。
理想な頚椎カーブ
理想な頚椎のカーブを維持する為には首に出来るだけストレスをかけない様にする事です。その首にストレスがかからない様な状態とは、真っ直ぐ立った姿勢の時に歯列が水平になる状態です。実際に行なってみると少し上を向いている感じがするかも知れませんが、その状態が首には1番ストレスがかからない状態なのです。寝る姿勢も同様に歯列が水平な姿勢が理想と言われています。ですから、理想な頚椎カーブを維持する為に毎日使用する枕も重要になってきます。毎日首に負担をかけ続けていると、自律神経働きが悪くなり睡眠の質が落ちた結果、健康状態へ大きく影響を与えてしまいます。
当院がお勧めする簡単な枕
冒頭でお話した様に枕も種類が沢山あります。良質になればなるほど費用も増えて悩む方もいるのではないでしょうか?自分の身体に合うオーダメイドの枕は理想ですが、そんな高級枕は難しいと考えている方に当院がお勧めする簡単に作れる代用枕を紹介致します。
当院お勧め代用枕の作り方
まず、大きさの異なるタオルを2つ用意します。その2つのタオルをクルクル丸めます。丸めた2つのタオルを並べてビニール紐などで両端を縛ります。代用枕はこれで完成です。
この代用枕を使用する際の注意点は「向き」です。大きいタオルの方を首側に、小さいタオルは頭側で使用します。そうすると大きいタオルで首が持ち上がり、小さいタオルで頭を支える事が出来る為、首にストレスがかかりにくい状態になります。あとは、大きさを変えたりして微調整を行ったり、紐を解いて洗濯したりする事も可能なので衛生面も問題ありません。
最後に
枕について簡単にご説明させて頂きました。枕もとても大切だという事が少しでも理解して頂けたら幸いです。しかしどんなに良質な枕にしても、身体が歪んでいたらあまり意味はありません。良い枕を購入する前に、ご自身の身体を整えることが最優先です。しかし、マッサージや健康器具では身体の歪みは改善されません。身体の歪みを改善させる為には、適切な検査と適切な施術が必要です。それが、枕以上に健康を維持する方法です。